目次
八重山諸島は、沖縄県に属する南西諸島の一部で、鹿児島県南端から台湾に至る地域に位置しています。これらの島々は、11の無人島を含む23の島々から成り立っており、特に新城島は2つの島から構成されています。
有人島には、主島である石垣島をはじめ、西表島(沖縄諸島で最大)、竹富島、鳩間島、由布島、小浜島、黒島、上地島と下地島からなる新城島、波照間島、加屋真島、与那国島があります。
今回は、石垣島と加屋真島を除く有人島と、「幻の島」として知られる無人島の浜島を紹介します。これらの島々へのアクセスの拠点となるのが『石垣港離島ターミナル』です。ターミナル周辺には便利な駐車場があり、特に第2駐車場が利用しやすいとされています。
八重山諸島は、豊かな自然と独特の文化が魅力で、訪れる人々に多様な体験を提供します。島々を巡る際には、石垣港離島ターミナルを起点に、フェリーやツアーを利用して効率的に観光を楽しむことができます。
石垣島から離島への行き方
石垣島から行ける離島
西表島 | 由布島 |
小浜島 | 竹富島 |
鳩間島 | 新城島 |
浜島 | 波照間島 |
黒島 | 与那国島 |
石垣島から行ける八重山諸島の離島は無人島を含めると沢山あります。上記はその中でも人気の離島となります。離島へ行く際は行き方や各離島の魅力を確認してから行きましょう!
発着点となる石垣港離島ターミナル
八重山諸島は、沖縄県に属する23の島々から成り立ち、その中には11の無人島が含まれています。有人島には、主島である石垣島をはじめ、西表島、竹富島、鳩間島、由布島、小浜島、黒島、新城島(上地島と下地島)、波照間島、加屋真島、与那国島があります。
石垣港離島ターミナルは、これらの島々への観光の拠点として機能しています。西表島、竹富島、鳩間島、小浜島、波照間島、加屋真島へのフェリーが運航されていますが、与那国島へのフェリーは週に2日、1日1便のみで、所要時間は約4時間30分です。船酔いの心配がある方には、新石垣空港からの飛行機便をおすすめします。飛行機は1日3便運航されており、所要時間は約30分です。
新城島や浜島(幻の島)へのアクセスには定期船がないため、ツアーに参加するか、チャーター船を利用する必要があります。石垣港離島ターミナルから出発するこれらのツアーは、シュノーケリングやダイビングを楽しむことができ、特に浜島は石垣島から約30分、小浜島や竹富島からは約15分で到着します。
また、由布島は西表島の浜からわずか400mの距離にあり、観光客は人気の水牛車で渡ることができます。西表島の「旅人の駅」で水牛車のチケットを購入し、島を訪れることができます。
石垣港離島ターミナルは、施設が充実しており、お土産屋や食事処が揃っています。離島への日帰りツアーや釣り、ダイビング、幻の島へのツアーの出発地点としても利用され、混雑することがあるため、早めの到着をおすすめします。また、フェリーは天候によって欠航することもあるため、事前に予約をしておくと安心です。
離島ターミナル周辺の駐車場
石垣島観光を車で楽しみながら、半日または一泊でフェリーに乗って離島に行こうという方のために、石垣港離島ターミナル周辺の駐車場をご紹介致します。
①石垣港離島ターミナル 第1駐車場
収容台数 | 50台 |
住所 | 〒907-0012 沖縄県石垣市美崎町1(石垣港離島ターミナルから徒歩0分)(Google Mapで見る) |
電話 | 0980-82-4046 |
料金 | 最初の1時間100円、以降30分毎に50円加算。夜間(PM8:00~AM8:00)は、1時間毎に50円 |
営業時間 | 24時間 |
②石垣港離島ターミナル 第2駐車場
収容台数 | 100台 |
住所 | 〒907-0012 沖縄県石垣市美崎町1 (石垣港離島ターミナルから徒歩0分)(Google Mapで見る) |
電話 | 0980-82-4046 |
料金 | 最初の1時間100円、以降30分毎に50円加算。夜間(PM8:00~AM8:00)は、1時間毎に50円 |
営業時間 | 24時間 |
③新栄公園東駐車場
収容台数 | 60台 |
住所 | 〒907-0012 沖縄県石垣市美崎町11-6 (石垣港離島ターミナルから徒歩6分)(Google Mapで見る) |
電話 | 0980-83-4207 |
料金 | 最初の1時間200円、以降30分毎に50円加算。夜間(PM8:00~AM8:00)は、1時間毎に50円 |
営業時間 | 24時間 |
④蔵元駐車場
収容台数 | 53台 |
住所 | 〒907-0004 沖縄県石垣市 登野城2 (石垣港離島ターミナルから徒歩6分)(Google Mapで見る) |
電話 | 0980-83-3986 |
料金 | 最初の1時間100円、以降30分毎に50円加算。夜間(PM8:00~AM8:00)は、1時間毎に50円 |
営業時間 | 24時間 |
⑤八島第2駐車場
収容台数 | 200台 |
住所 | 〒907-0011 沖縄県石垣市八島町1丁目(石垣港離島ターミナルから徒歩6分)(Google Mapで見る) |
電話 | 0980-82-4046 |
料金 | 最初の1時間100円、以降30分毎に50円加算。夜間(PM8:00~AM8:00)は、1時間毎に50円 |
営業時間 | 24時間 |
⑥石垣市役所第2駐車場
収容台数 | 70台 |
住所 | 〒907-0012 沖縄県石垣市美崎町14(石垣港離島ターミナルから徒歩6~7分)(Google Mapで見る) |
電話 | 0980-82-4046 |
料金 | 最初の1時間100円、以降30分毎に50円加算。夜間(PM8:00~AM8:00)は、1時間毎に50円 |
営業時間 | 24時間 |
離島1.西表島(いりおもてじま)とは?
特徴
西表島は、沖縄本島に次いで二番目に大きな島で、八重山諸島に位置しています。この島は、周囲を美しい海に囲まれ、陸地は亜熱帯気候の原生林に覆われています。島の面積の90%が自然林で、そのうち80%が国有林として保護されているため、開発が制限されています。これにより、西表島は「東洋のガラパゴス」「神秘の楽園」「日本最後の秘境」と称されるほどの自然が残されています。
西表島の人口は約2400人で、住民は主に海岸沿いのわずかな平地に暮らしています。島には、イリオモテヤマネコやカンムリワシなどの希少な動植物が生息し、観光客にとってはジャングル探検や自然観察が人気のアクティビティです。
島の観光においては、自然環境を大切にしながら楽しむことが求められています。訪れる際には、節度ある行動を心がけ、貴重な自然を守ることに貢献しましょう。
行き方
航路 | 乗船時間 | 本数/日 |
石垣港-上原港 | 約50分 | 7本 |
石垣港-大原港 | 約40分 | 7本 |
石垣港離島ターミナルから西表島の大原港と上原港にフェリーが出ています。大原港までは日に7便、上原港までは7便(2020年12月現在)です。ただし、上原港行きは7月から9月以外はフェリーの数が減りますのでご注意ください。「安栄観光」「八重山間港フェリー」の2社が運航しています。
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遊び方
西表島を訪れる際には、ぜひジャングル探検を体験してみてください。ただし、西表島のジャングルは整備されていない場所が多く、個人での立ち入りは遭難や事故の危険があるためおすすめできません。現地に詳しいガイドが同行するツアーに参加することで、安全に探検を楽しむことができます。
西表島でのおすすめアクティビティの一つは、カヌー(カヤック)でマングローブ川を遡上し、ジャングルをトレッキングしながら滝を目指すツアーです。ツアーによっては、滝つぼでのランチが含まれているものもあり、大自然の中で特別な時間を過ごすことができます。
西表島は「東洋のガラパゴス」とも呼ばれ、イリオモテヤマネコやカンムリワシなどの希少な生物が生息しています。島の約90%が亜熱帯の原生林に覆われており、日本国内最大のマングローブ林が広がっています。この豊かな自然環境を体感するために、ジャングルトレッキングやカヤックツアーに参加してみてはいかがでしょうか。
ツアーは初心者でも安心して参加できるように設計されており、ガイドが安全を最優先に案内してくれます。西表島の大自然を満喫しながら、特別な冒険を楽しんでください。
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離島2.由布島(ゆぶじま)とは?
特徴
由布島は、総面積0.15平方キロメートルの小さな島で、島全体が亜熱帯植物園として知られています。西表島の東部、古見の海岸からわずか400メートルの距離に位置しています。
かつては竹富島や黒島からの移民によって集落が形成され、小学校や石垣島からの定期船も存在しました。しかし、台風による水没被害などの影響で、現在の住民数は16人に減少しています。興味深いことに、植物園で飼育されている水牛の数が住民数を上回っています。
由布島は訪れる価値のある観光スポットで、特に水牛車での渡航が人気です。西表島の「旅人の駅」で水牛車のチケットを購入し、島を訪れることができます。島内では、亜熱帯植物の美しい景観を楽しむことができ、自然と触れ合う絶好の機会を提供しています。
この島は、自然の美しさを保護しつつ観光を楽しむことができる場所であり、訪れる際には環境への配慮を忘れずに行動することが求められます。
行き方
出発地 | 所要時間(旅人の駅まで) |
大原港 | 車で約20分 |
上原港 | 車で約30分 |
まずは、石垣港離島ターミナルからフェリーに乗って西表島の大原港へ行きましょう。「水牛車乗り場」まで市内バスが出ていますので、所要時間20分ほどで行くことができます。上原港からもアクセス可能で、所要時間は車で約30分です。
西表島と由布島の間の海は満潮時でも水深1mくらいしかありませんので、歩いて渡ることも可能です。しかし、観光客に人気なのは、名物の「水牛車」。赤瓦の水牛車に乗って、潮の香り感じながら由布島へ渡るのが定番です。
水牛車に乗るには、「旅人の駅」でチケットを購入する必要があります。料金は、牛車往復と植物園の入場券がセットで1400円です。
遊び方
由布島を観光するだけなら、特にツアーに申し込む必要はなく、個人で水牛車に乗って渡ることができます。由布島には植物園内にレストランやカフェ、売店がありますので、ゆったりと過ごすことができます。
せっかくなら「秘境」と言われる西表島のジャングル大自然を満喫したい、という方は、是非アクティビティツアーへの参加をご検討ください。由布島観光とジャングルの探検などがセットになったツアーが開催されています。
離島3.小浜島(こはまじま)とは?
特徴
小浜島は、沖縄県の八重山諸島に位置する小さな島で、石垣島からフェリーでわずか30分でアクセスできます。面積7.84平方キロメートルのこの島は、訪れる人々に「長閑(のどか)」という言葉がぴったりの穏やかな雰囲気を提供します。
観光が第一産業である小浜島には、多くのホテルやレストランがありますが、その長閑な雰囲気を損なわないように開発されています。島の魅力的なスポットとしては、サトウキビ畑を通る「シュガーロード」や、八重山諸島の大半を見渡せる「大岳(うふだき)」があります。エメラルドグリーンの美しい海を背景に、NHKの連続テレビ小説「ちゅらさん」の舞台にもなったこの島は、訪れる価値があります。
小浜島は、手付かずの自然とゆったりとした島時間を楽しむことができる場所です。観光やリゾートステイを楽しむには最適で、島全体が癒しの空間として多くの旅行者を魅了しています。
行き方
航路 | 乗船時間 | 本数/日 |
石垣港-小浜港 | 約25分 | 8本 |
石垣港離島ターミナルから安栄観光と八重山観光フェリーの2社が運航しています。所要時間は25~30分で、小浜島の東にある小浜港に着きます。
遊び方
絶対に自転車がおめすすめです。小さな島ながらアップダウンが多く、自転車だと大変と思うかも知れませんが、貸し出してくれる自転車は、ほとんどが電動ですからラクですよ。スピードが出る車やバイクだと、ちょっとした「長閑」を見逃してしまいますね。放牧されてる山羊たちも、音で逃げてしまいます。自転車漕ぎ漕ぎ、あっちで止まり、こっちで止まりが最高です!観光開発が進んでいる島ですから、アクティビティツアーも開催されています。
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離島4.竹富島(たけとみじま)とは?
特徴
竹富島は、沖縄県八重山諸島に位置する小さな島で、石垣島からフェリーでわずか約10分でアクセスできます。島の周囲は約9.20km、面積は5.43平方キロメートルで、2019年春の時点で人口は364人です。この島はサンゴ礁の隆起によって形成された琉球石灰石から成り立っており、島全体が西表石垣国立公園に指定されています。
竹富島は、昔ながらの沖縄の風景を色濃く残しており、赤瓦の屋根が並ぶ集落や白砂の道が特徴です。島内の観光は、水牛車でのんびりと巡るのが定番で、レンタサイクルでの散策も人気です。特に、コンドイビーチやカイジ浜(星砂浜)などの美しいビーチが訪れる人々を魅了しています。
竹富島の北西部にあるタキドゥングチは、多様なサンゴ群落が発達しており、ダイバーたちに人気のスポットです。また、1977年に小柳ルミ子が歌った「星の砂」がヒットしたことで、星の砂探しに訪れる観光客も増えました。
行き方
航路 | 乗船時間 | 本数/日 |
石垣港-竹富港 | 約10分 | 11本 |
石垣港離島ターミナルから1日に11船の高速船が就航しています。所要時間はたったの10分~15分です。
遊び方
竹富島は、沖縄の伝統的な琉球の景観を楽しめる魅力的な観光地です。島全体が西表石垣国立公園に指定されており、美しい海岸線と豊かな自然が広がっています。フェリーで竹富島に到着すると、船着き場にはバスが待機しており、水牛車乗り場まで案内してくれます。
竹富島観光の定番は、まず水牛車に揺られながら、ハイビスカスやブーゲンビリアが咲き誇る琉球らしい石塀に囲まれた赤瓦の家々が並ぶ集落を巡ることです。三線の音色を聴きながらのんびりとした時間を過ごすことができ、沖縄の文化を肌で感じることができます。
水牛車観光の後は、レンタサイクルを利用して島内を自由に散策するのがおすすめです。自転車での移動は、島のゆったりとした雰囲気をじっくりと楽しむのに最適です。途中で星の砂を探したり、海に潜って熱帯魚と一緒に泳ぐこともできます。
離島5.鳩間島(はとまじま)とは?
特徴
鳩間島は、沖縄県八重山諸島に位置する小さな島で、宮古島同様に隆起サンゴが基盤となっています。島全体は平坦で、マングローブ川がないため、海の透明度が非常に高いのが特徴です。島の中央には標高33.80mの鳩間中森があり、ここには船に位置を知らせる灯台が建てられています。
2019年7月の時点で、鳩間島の人口はわずか58人で、総面積は0.96平方キロメートル、周囲は3.90キロメートルと非常にコンパクトな島です。自然がそのまま残されており、島を歩いて1~2時間で一周することができます。
鳩間島は、2005年に日本テレビで放映されたドラマ「瑠璃の島」のロケ地としても知られています。このドラマの影響で観光客が増加し、当時は民宿や食堂が開業しましたが、現在ではオーナーたちの高齢化や後継者不足により廃業が相次いでいます。
訪れる際には、鳩間島の美しい自然と静けさを楽しむことができ、観光地化されていない本来の沖縄の風景を体験することができます。
行き方
航路 | 乗船時間 | 本数/日 |
石垣港-鳩間港 | 約45分 | 2本 |
2006年から石垣島―鳩間島の定期船が就航するようになりました。石垣港離島ターミナルから日に3便出ていますが、うち1便は西表島の上原港経由です。直行船で40分、経由をすると70分です。海が荒れ、連日欠航のことがあります。
遊び方
鳩間島を満喫するには、徒歩や自転車での散策がおすすめです。観光開発がほとんどされていないため、電動自転車の利用は期待できませんが、その分、自然の美しさをじっくりと楽しむことができます。島内では、ガジュマルなどの亜熱帯の海浜性植物や多くの野生のヤギ、放牧された牛などを見ることができます。海に出れば、瑠璃色の海に潜り、見事なサンゴ礁の間をシュノーケリングで楽しむことができます。
また、島の西の海岸「屋良浜」は、夕日の絶景スポットとして知られています。
鳩間島だけでなく、他の島も訪れたい方には、ツアーへの参加をおすすめします。これにより、効率よく周辺の美しい自然を楽しむことができます。
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離島6.新城島(あらぐすくじま)とは?
新城島(パナリ島)は、沖縄県八重山諸島に位置し、石垣島の南西約23kmにある石西礁湖に位置しています。この島は「上地島」と「下地島」の2つの島から成り立ち、八重山方言で「離れ島」を意味する「パナリ」とも呼ばれています。
特徴
- 地理と自然: 上地島の面積は1.76平方キロメートルで、人口は13人(2016年時点)、下地島は1.58平方キロメートルで人口2人です。下地島はパナリ牧場として利用され、管理人が在住しています。2つの島は約420m離れており、干潮時には歩いて渡ることが可能です。島全体が西表石垣国立公園に含まれ、亜熱帯植物の原生林に覆われています。
- 文化と歴史: 新城島では、出身者以外は見ることが許されない豊年祭が行われており、特定の神社への立ち入りも制限されています。また、かつてジュゴンが多く生息していたことから、人魚伝説の島としても知られています。
行き方
石垣島からも西表島からも定期船は出ていませんので、ツアー参加、または船をチャーターして行きましょう。
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遊び方
観光とアクティビティ: 新城島の海は、八重山諸島の中でも特に美しいとされ、浜崎海岸や新城島マイビシ海中公園、竜宮の根などがシュノーケリングやダイビングに最適なスポットです。真っ白な砂浜と透き通るエメラルドグリーンの海は、訪れる人々を魅了します。
新城島は、手つかずの自然と独特の文化が共存する神秘的な島で、訪れる際にはその環境と文化を尊重することが求められます。
離島7.浜島(はまじま)とは?
浜島(はまじま)は、沖縄県八重山列島に位置する小さな無人島で、「幻の島」としても知られています。竹富島と小浜島、嘉弥真島の間に位置し、石垣島からは西方約10kmの距離にあります。この島は、南北に細長い岩場とその西側に広がる砂州から成り立っており、潮の干満によってその面積や形状が変化します。特に、最も潮が引いたときには周囲500mほどの三日月形になるため、「幻の島」と呼ばれています。
特徴
- 地理と自然: 浜島は、石西礁湖に位置し、周辺の海底には広範囲にサンゴが分布しています。竹富島から小浜島や嘉弥真島を経て浜島に至る海域は、「竹富島タキドゥングチ・石西礁湖北礁・ヨナラ水道海域公園地区」として西表石垣国立公園の海域公園地区に指定されています。
- 観光: 浜島は観光スポットとして人気が高く、エメラルドブルーの海に囲まれた白砂の島で、潮位によって大きさや形が変化します。訪れる人々は、シュノーケリングやスキューバダイビングなどのアクティビティを楽しむことができます。特に、透明度の高い海での熱帯魚観察は人気です、
行き方
浜島へは、石垣島から船やボートで約30分、小浜島や竹富島からは約15分でアクセスできます。ただし、定期便は運航されていないため、アクティビティショップが開催する上陸ツアーに参加することが必要です。ツアーでは、シュノーケリングをはじめとするさまざまなアクティビティがセットになっており、初心者から子供連れまで幅広く楽しむことができます。
浜島は、自然の美しさを満喫できる特別な場所であり、訪れる際には環境への配慮を忘れずに行動することが求められます。
遊び方
浜島の魅力は、何といってもその白い砂浜と透明度抜群の海です。浜に立っただけで、海中のサンゴ礁や色とりどりの魚たちが見えるため、海に入りたくなること間違いなしです。
シュノーケリングが初めての方でも、インストラクターが丁寧に指導してくれるので安心して楽しむことができます。美しい海の中でのシュノーケリングは、初心者から経験者まで幅広く楽しめるアクティビティです。
ただし、シュノーケリングに夢中になるあまり、浜に置いた荷物やお弁当が潮の満ち引きで浸水してしまわないように注意が必要です。荷物は高い場所に置くか、防水バッグを利用するなどして、しっかりと管理しましょう。
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離島8.波照間島(はてるまじま)とは?
特徴
波照間島は、沖縄県八重山諸島に位置する日本最南端の有人島で、面積は12.73平方キロメートル、周囲は14.80キロメートルです。この島には、日本最南端の碑と日本最南端平和の碑が建てられており、訪れる人々にその特別な位置を印象付けています。
- 星空観測: 波照間島は、88ある星座のうち84もの星座が観察できる場所で、特に南十字星が見える数少ない島の一つです。島の南海岸には星空観測タワーがあり、天体望遠鏡やプラネタリウムが設置されています。夜には満天の星空が広がり、天然のプラネタリウムとして訪れる人々を魅了します。
- ビーチ: 「トラベラーズチョイス・世界のベストビーチ 2017」の「日本のベストビーチ」部門で日本一に選ばれたこともある波照間島のビーチは、特に「ニシ浜」が有名です。透明度の高い海と白い砂浜が特徴で、「ハテルマブルー」と呼ばれる美しい青色が広がります。
- 宿泊施設: 島にはホテルはなく、民宿やゲストハウスがあるのみです。これにより、訪れる人々は島の自然と静けさをより深く体験することができます。泊りがけで訪れることで、昼間の美しい海と夜の星空の両方を楽しむことができます。
行き方
石垣港離島ターミナルから高速船だと60~80分、貨客船だと約120分です。高速船は毎日就航していますが、時期により就航数が変わり、貨客船は週に3~4便の就航です。運航会社は安栄観光のみ。
遊び方
- 泊りがけの場合: のんびりと島を歩いたり、宿で自転車を借りて昼は海岸を訪れ、夜は星空観察を楽しむのがおすすめです。
- 日帰りの場合: 波照間島までの船会社である安栄観光のオプションを利用すると、往復の船代とレンタサイクルがセットで8000円とお得です。
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離島9.黒島(くろしま)とは?
特徴
黒島は、沖縄県八重山諸島に位置する小さな離島で、石垣島から高速船で約25分から30分でアクセスできます。この島はハートの形をしていることから「ハートアイランド」とも呼ばれています。黒島は、サンゴ礁の隆起でできた平坦な地形が特徴で、広大な牧草地が広がり、多くの牛が放牧されています。
- 地理と自然: 黒島は面積10.02平方キロメートル、周囲12.60キロメートルの島で、人口は202人(2018年3月時点)です。島には約2500頭の牛が飼育されており、人口の10倍以上の牛がいることから「牛の島」としても知られています。また、亜熱帯気候特有の動植物が多く、インドクジャクが数千羽生息しています。きれいな空気のため、天体観測にも適しています。
- 観光スポット:
- 黒島灯台: 島の最南端に位置し、エメラルドグリーンの海を望む絶景スポットです。
- 西の浜: ウミガメが産卵に訪れることで有名なビーチで、4月から9月にかけてその姿を見ることができます。
- 黒島研究所: ウミガメやサンゴなど、黒島周辺の生き物を研究・展示している施設です。
- 移動手段: 島内は平坦で、自転車が最適な移動手段です。レンタサイクルやレンタバイク、レンタカーの貸し出しも行われていますが、電動自転車は期待できません。
行き方
航路 | 乗船時間 | 本数/日 |
石垣港-黒島港 | 約30分 | 4本 |
観光客の多い黒島へは、石垣島から毎日船が出ています。安栄観光と八重山観光フェリーの2社で運航しています。
遊び方
夕日の絶景を楽しめる海岸や、朝日を迎えるのにぴったりの海岸、さらには牛の形をした岩がある海岸、シュノーケリングやダイビングに最適な海岸など、多様な海岸が点在しています。
この小さな島には、驚くことに13以上もの御嶽(うたき)」があり、その数の多さに驚かされます。展望台や桟橋、史跡、伝統芸能、祭事など、訪れるべきスポットが豊富に揃っています。時間が限られている方は、オプショナルツアーに参加するのがおすすめです。
※御嶽(うたき)は神聖な場所で、特に男性の立ち入りは制限されています。鳥居があっても、御嶽では内地の神社とは意味が違います。黒島では特に、鳥居の先には絶対に立ち入らないようにしてください。
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離島10.与那国島(よなぐにじま)とは?
特徴
八重山諸島の西端に位置する与那国島は、台湾の北東、石垣島から127㎞、台湾まではわずか111㎞と、日本最西端の島として知られています。晴れた日には、台湾の山々を望むこともできるほど、まさに日本とアジアをつなぐ架け橋のような存在です。
平坦な島が多い八重山諸島の中で、与那国島は200メートル級の山や断崖絶壁など、非常に起伏に富んだ地形が特徴です。わずか28.95㎢の面積の中に、1680人(2018年7月)の人々が暮らしています。
与那国島は、雄大な自然美で訪れる人を魅了します。東の岬、東崎(あがりざき)は、サツマイモの形をした島で、水平線から昇る朝日が美しく、多くの観光客が訪れます。一方、西の岬、西崎(いりざき)では、夕日に染まる水平線を望むことができます。
断層崖が交差してできたティンダバナは、与那国島の壮大な自然を象徴する景観です。島々に点在する先島諸島火番盛(さきしましょとうひばんむい)は、かつて海賊や敵の侵入を防ぐために設けられた遠見番所群で、歴史を感じることができます。
人の顔を思わせる人面岩、軍艦の形をした軍艦岩など、自然が作り出した奇岩も数多く存在します。そして、与那国島海底地形は、地元のダイバーによって発見された、謎に包まれた海底遺跡です。自然地形なのか、古代文明の痕跡なのか、その真偽は未だ明らかになっていませんが、世界中のダイバーを魅了する、海底の秘境となっています。
与那国島には、日本在来馬である与那国馬が生息しています。小型で穏やかな性格の与那国馬は、国の天然記念物に指定され、島民の生活と深く関わってきました。
与那国島は、雄大な自然と歴史、そして古代の謎が織りなす、魅力的な島です。台湾への旅と合わせて、ぜひ訪れてみてください。
行き方
航路 | 乗船時間 | 本数 |
石垣港-久部良港 (フェリー) | 約4時間30分 | 週2本 |
新石垣空港-与那国空港 (飛行機) | 約30分 | 1日3本 |
石垣港離島ターミナルから週に2回、日に1船だけフェリーが運航していますが、所要時間が4時間30分かかること、海が荒れ船酔いをすること、また船が欠航することなどを考え、飛行時間30分の飛行機を利用する方が良いでしょう。飛行機は、新石垣空港から毎日3便が飛んでいます。
遊び方
与那国島での滞在は、時間に追われることなく、ゆったりと島の魅力を満喫するのがおすすめです。
ダイビングができる方は、ぜひ与那国島海底地形へ。地元のダイビングショップが、安全で充実した体験を提供してくれます。海底遺跡とも呼ばれるこの地形は、自然の造形なのか、古代文明の痕跡なのか、その謎を探る冒険は、忘れられない思い出となるでしょう。
ダイビングできない方もご安心ください。グラスボートツアーで、海底遺跡を間近に観察することができます。お子様やシニアの方でも安心して参加できるのでおすすめです。
与那国島でしか見られない、貴重な与那国馬に乗って、草原を駆け抜ける爽快感を味わってみませんか?馬主さんに直接頼んで乗馬体験をすることもできますし、オプショナルツアーに参加するのもおすすめです。
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八重山諸島:個性豊かな島々を巡る旅へ
八重山諸島は、沖縄本島から南西に位置する、個性豊かな島々が集まるエリアです。それぞれの島が独自の文化や自然を育み、訪れる人を魅了しています。
全ての島を一度に巡るダイナミックな旅もあれば、一つの島にじっくりと滞在し、その魅力を深く味わう旅もおすすめです。
豊かな自然と文化が織りなす、忘れられない体験
八重山諸島は、透き通る海、白い砂浜、緑豊かな山々、そして多様な動植物など、手つかずの自然を満喫できます。
さらに、古くからの伝統文化や歴史を感じられる場所も数多く存在します。島独自の芸能や伝統工芸、歴史的な建造物など、文化に触れることで、八重山諸島の魅力をより深く理解することができます。
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どの島を訪れるか、どのように旅をするかは、あなた次第です。
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