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西表島とは?
西表島は沖縄県八重山郡竹富町にある島です。那覇市からは約440kmと離れているため、那覇空港から石垣島へ飛行機で1時間ほどかけて移動した後、フェリーに乗り換えて40分ほどで訪れることのできる場所です。亜熱帯原生林に覆われた西表島はここにしかない魅力がたっぷりと詰まった場所です。
亜熱帯地域ならではの西表島で見られる生き物22選
西表島には様々な楽しみ方がありますが、やはり欠かすことのできないのは亜熱帯地域ならではの生き物たちでしょう。本州では決してみることの出来ない生き物たちが自然の中で暮らす姿は一生の思い出となることでしょう。
そんな西表島には、「西表野生生物保護センター(IWCC)施設」という施設があり、イリオモテヤマネコをはじめとする西表島の野生生物や自然環境保全への取り組みに関する展示を見ることができます。野生生物や環境保全に関心のある方はぜひ訪れてみてくださいね。
西表島のマングローブで見られる生き物
マングローブの生き物 | 簡単説明 |
ヤシガニ | レッドリストに登録されている絶滅危惧種の夜行性生物 |
ヤエヤマヒルギシジミ | 日本一大きなシジミ。干潮時のマングローブの干潟にいます |
ミナミコメツキガニ | 青色の小さな可愛らしいカニ。 |
ムラサキオカヤドカリ | 小さい頃は様々な色で、大人になると紫色になるヤドカリ |
ミナミトビハゼ | マングローブの湿地帯をぴょんぴょん飛び跳ねているハゼ |
亜熱帯地域の特徴的な森林と言えばマングローブです。西表島では、マングローブ川で行うツアーも大変人気となっています。マングローブの木々はもちろん、マングローブに生息する様々な生き物を見ることができるかもしれません。
ヤシガニ
カニと名前がついているもののヤドカリの仲間です。灰色、赤紫、青色と神秘的な色合いが美しいヤシガニは、大きくなると1mを超えることもあります。ゆっくりと移動するため攻撃性はありませんが、ハサミで挟む力はとても強いので指を差し出さないよう注意しましょう。西表島ではジャングルナイトツアーで絶滅危惧種のヤシガニを見ることができます。
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ヤエヤマヒルギシジミ
出典:hiroimono
ハマグリをより丸くしたような姿の大人の握りこぶしほどの大きさの貝で、マングローブ地帯の砂泥底に生息しています。砂泥の底にいるためなかなか見つけることができませんが、マングローブの根本付近がチェックポイントとなっています。マングローブカヤックなどの河口にいることがあります。
ミナミコメツキガニ
青色の甲羅が特徴的な体長約10センチほどの小さなカニです。干潮時に群れで大移動する姿は圧巻です。カニならではの横歩きではなく、前進して歩く姿にも注目。大群でいることが多いですが、近づくと一気に土の中に潜ってしまいます。
ムラサキオカヤドカリ
名前の通りムラサキ色をしたヤドカリです。天然記念物でありレッドリストにも登録されている貴重なヤドカリで、夜行性のため昼間は落ち葉や石の下で眠っています。
ミナミトビハゼ
日本では琉球列島でしか見ることができないハゼです。1回のジャンプで1mほど移動できるため干潮時には忙しく動き回っていますが、満潮時にはマングローブの根本や岩影で休息しています。なかなか捕まえられませんが、ぜひ見つけたら可愛らしいので捕まえてみてください。
西表島周辺の海で見られる生き物
海で見られる生き物 | 簡単説明 |
カクレクマノミ | 映画で一躍話題になったNo.1人気のカクレクマノミ |
ウミガメ | ゆっくり泳ぐ絶滅危惧種のウミガメ。様々な種類のウミガメを西表島では楽しめます |
アカネハナゴイ | 橙色の熱帯魚。群れで泳ぐ姿は圧巻 |
ナンヨウハギ | ファインディングニモの「ドリー」で話題のナンヨウハギ |
ルリスズメダイ | 青色の小さい熱帯魚。色鮮やかな青の群れは感動です |
マンタ | 日本最大級のマンタを見ることができます |
西表島周辺の海はダイビングやシュノーケリングを行うことができる綺麗な海です。有名な星砂の浜もあり、海の中だけではなく浜辺でも珍しい生き物に遭遇できるかもしれません。
カクレクマノミ
ディズニー映画「ファインディングニモ」のモデルとされるオレンジと白のコントラストが美しい10cmほどの魚。警戒心の強い魚のためイソギンチャクの中に隠れてしまうことが多くなっていますので、距離を保ちそっと観察することを心掛けましょう。
ウミガメ
甲羅の大きさが100cm前後の大きなカメです。3月から7月は繁殖期として活動的です。5月から9月は産卵時期となりますので、岸辺でウミガメに出会える可能性があります。西表島ではバラス島周辺でのシュノーケリングでウミガメを見ることができます。
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アカネハナゴイ
海にいる金魚を思わせる美しい橙色が特徴です。体長は6cmほどと小型で、水深20m以下の場所で群れをつくって泳いでいます。シュノーケリングやダイビングの際に見ることができ、アカネハナゴイが群れで泳いでいる姿は圧巻です。
ナンヨウハギ
ディズニー映画「ファインディングニモ」のドリーとして知られる魚。青色の体に黒のライン、尾ひれの先が黄色と、鮮やかな姿をしています。臆病で、横たわるように死んだふりをすることもあります。攻撃性はないものの、尾びれには棘があるため間近で観察する際には注意が必要です。
ルリスズメダイ
浅いサンゴ礁地帯で見ることのできる全身が濃い青色をした魚。その美しさからコバルトスズメとして観賞用に販売されているほどです。ひざ下あたりの水位でもルリスズメダイは泳いでおり、とてもきれいに見ることができます。
マンタ
西表島では鹿ノ川・中の瀬エリアでマンタを見ることができます。また、すぐ隣の黒島周辺でも見られます。巨大なマンタが群れを成して泳ぐ姿はまさに圧巻。写真では伝わらないその迫力を、ぜひご自身で体験してみてください。
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西表島の陸上で見られる生き物
陸上で見られる生き物 | 詳細 |
セマルハコガメ | 天然記念物に指定されているカメ。沖縄の固有種であるヤエヤマセマルハコガメも見ることができます |
リュウキュウアカショウビン | 赤紫の羽と鮮やかな赤褐色のクチバシが特徴 |
オオゴマダラ | 由布島で見ることができます。金色の蛹(サナギ)が特徴的 |
ヤエヤマオオコウモリ | 夜のマングローブの木々やガジュマルの木に逆さまにぶら下がっています |
カンムリワシ | 八重山の代表的な鷲。八重山の方言で「あやぱに」といいよくあやぱにというお店を見ます |
イリオモテヤマネコ | 西表島=イリオモテヤマネコというほど人気のネコ。西表島のマスコット「ぴかりゃー」もイリオモテヤマネコです |
西表島では陸上にも魅力的な生物がたくさんいます。亜熱帯地域だからこそのカラフルな鳥や、幸運の持ち主であれば西表島固有種のイリオモテヤマネコの姿も見かけることができるかもしれません。
セマルハコガメ
体長は15cm前後のドーム状の甲羅の持ち主。国の天然記念物に指定されていて、数が減少していることが懸念されています。驚いた際には甲羅の内部に手足を引っ込めるだけではなく、その出入口を甲羅で塞いでしまうのが、日本で見られる他のカメとの違いです。
リュウキュウアカショウビン
カワセミの仲間の鳥です。赤いくちばしと赤い体毛、赤い足から、火の鳥と呼ばれることも。カワセミの場合は水辺付近にのみ生息していますが、リュウキュウアカショウビンは森林に生息します。
オオゴマダラ
日本に生息している蝶の中で最も大きく、体長は約15cmほどになります。白を基調とし、黒い模様があるのが特徴的。蝶としては珍しく3月から11月と冬を除くシーズンで見かけることができます。西表島すぐのところにある由布島の亜熱帯動植物園で見ることができます。
ヤエヤマオオコウモリ
体全体がコウモリらしい黒で覆われていますが、唯一首回りだけは白いのが特徴。オオコウモリと言うだけあり、羽を広げるとおよそ60cmあります。花蜜や花粉を好んで食べる植物食で、人間を襲うことはありません。西表島ではナイトツアーでよく目にします。
カンムリワシ
タカ科に属する猛禽類で、日本の特別天然記念物に指定されています。普段はあまり目にすることがないものの、興奮すると後頭部の毛が逆立ちます。この様子が冠を被っている姿に見えるためカンムリワシと名付けられています。
イリオモテヤマネコ
出典:西表野生生物保護センター
イリオモテヤマネコは1965年に西表島で発見されたネコです。西表島にのみ生息するネコで、絶滅の危機が迫っていると言われており、個体数の減少が懸念されています。運が良ければ、ナイトツアーで見ることができますが、年に数回しか見ることができません。
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西表島ならではの亜熱帯植物
西表島の亜熱帯植物 | 詳細 |
サキシマスオウノキ | 板状の根を持つサキシマスオウノキ。ピナイサーラの滝へ向かう際等で出会えます |
モダマ | ジャックと豆の木で話題になったモダマの木 |
ニッパヤシ | 映画「ジュラシックパーク」などで見かける巨大な葉をもつ木 |
オヒルギ | 人のヒザのような根をした形が特徴的 |
メヒルギ | 白色の花が特徴的なマングローブの木 |
ヤエヤマヒルギ | 支柱根と呼ばれるタコ足のような根が特徴的 |
亜熱帯地域の植物は温暖帯林や冷温帯林である本州では見かけることができない珍しいものが多いです。マングローブ樹種はまさに、まるで海外のジャングルを思わせるような雰囲気です。マングローブはマングローブという木があるわけではなく、よく見ると根の形や葉の形が変わっていますので、観察してみるのも良いでしょう。
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サキシマスオウノキ
5mから15mの常緑高木で、まるで板のような根が特徴的です。板根だけで2mを超えることもあります。マングローブカヤックツアーなどで見ることができます。
モダマ
巨大なツル性の豆の木のことで、くるくるとしたツルが木の枝などにぶら下がるようにして豆がなっています。30cmほどのさやの中に直径5cmほどの黒くツヤツヤした種が入っています。絶滅危惧IA類に指定されている植物です。クーラの滝付近でモダマの木を見ることができます。
ニッパヤシ
高さが9m前後のヤシ科の植物。7000万年前から存在していたと考えられています。日本では西表島と内離島の2か所にのみ自生している珍しい植物で絶滅危惧IA類に指定されています。西表島の鍾乳洞周辺で見ることができます。
オヒルギ
10mほどの高さで、根の形が面白い形をしていることで知られる木です。逆V字型に発達している木の根は人の足に見えますね。春には赤い萼の中にクリーム色の花を咲かせます。
メヒルギ
出典:西表島植物図鑑
マングローブ樹種の1つで日本では7mから8mほどの大きさに成長します。幹にはタンニンが含まれており濃赤褐色です。そのため、古くから樹皮は染料として利用されてきました。
ヤエヤマヒルギ
弓なりの根が特徴の常緑高木。マングローブの構成種の一つとして、マングローブと聞いて想像されることの多い木です。西表島では大群落を形成しています。マングローブの木々はカヤック(SUP)ツアーなどで見ることができます。
おわり
このように西表島には魅力的な生き物がたくさんいます。西表島でなければ見ることができない生き物も多く、野生に暮らす生き物たちののびのびした姿が見られます。
絶滅危惧種に指定されている生き物も多いですので、むやみに捕まえたり採取したりすることがないよう気を付けましょう。
夜行性の生き物を探すナイトツアーは、西表島の数あるツアーの中でも特に人気のものです。西表島を訪れた際には生き物探しを行ってみてはいかがでしょうか。
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