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西表島のイリオモテヤマネコとは?
イリオモテヤマネコとは、沖縄県の西表島にだけ生息する国の天然記念物です。現在は100頭ほどしか生息しておらず、絶滅危惧種にも指定されています。
西表島と言えばイリオモテヤマネコのイメージが強いですが、とても珍しく警戒心も強いため、滅多に目撃することができません。地元の人でも年に1回見るか見ないかだそうです。見つけようと思ってもまったく見つからないのに、道路を車で走っているときに、イリオモテヤマネコが道路を横切るのを目撃されることもあります。
『イリオモテヤマネコって名前は知っているけど、実際にどんな動物なのか知らない。』なんて方のために、イリオモテヤマネコに関して生態から出会うためのコツについて紹介していきます。
イリオモテヤマネコ生態系
出典:西表野生生物保護センター
イリオモテヤマネコは島の人以外は見たことがない人がほとんどなので、まずはイリオモテヤマネコの見た目や体長から、どのような動物なのかを詳しく紹介していきたいと思います。
イリオモテヤマネコは一見するとイエネコに似ているので、イリオモテヤマネコの特徴をしっかりと覚えて、本物のイリオモテヤマネコに出会ったときにすぐに分かるようにしておくと良いでしょう。
せっかくイリオモテヤマネコに出会えたのに、それがイリオモテヤマネコだと分からなかったらもったいないですからね。
イリオモテヤマネコの身長・体重
イリオモテヤマネコ | 体長 | 体重 |
オス | 55cm~60cm | 3.5kg~5kg |
メス | 50cm~55cm | 3.0kg~4kg |
イリオモテヤマネコはオスとメスで大きさが違います。オスのほうがメスよりも少し大きいです。尾はオス・メスどちらも付け根から先端まで太く、長さはおよそ23cm~24cm。また胴が長く、四肢は太く短い、いわゆる胴長短足の体型です。
イリオモテヤマネコの特徴
特徴1. | 耳の先が丸い |
特徴2. | 目の周りには白い縁がある |
特徴3. | 肉球や牙が大きい |
特徴4. | ずんぐりむっくりとした体形 |
イリオモテヤマネコの特徴はとても個性的です。一つ一つ紹介していきます。
まず、イリオモテヤマネコはイエネコと比べて耳の先が丸くなっています。イエネコは葉っぱのように先が尖っていますよね。
次に、模様です。イリオモテヤマネコの目の周りには白い縁があります。これはとても特徴的でわかりやすいです。また、耳の後ろには虎耳状斑と呼ばれる斑紋がありますので、イリオモテヤマネコを後ろから見つけたときにはこれが判別材料になります。
イエネコに比べてイリオモテヤマネコの肉球や牙が大きいのも特徴ですが、野生のイリオモテヤマネコのこれを確認するのはまず無理でしょうね。そして、体全体としては、全体的にずんぐりむっくりとしているのがイリオモテヤマネコの特徴です。
イリオモテヤマネコはどこに住んでいる?
出典:Ambition
イリオモテヤマネコは基本的に森の中に住んでいます。しかし、イリオモテヤマネコは夜行性の生き物なので、昼に森の中を探し回っても見つけることはほぼ不可能です。
イリオモテヤマネコは、昼は木の穴や岩穴などの中で休み、夕方頃から行動を開始します。だからと言って夜に森に探しに行っても、イリオモテヤマネコは耳や鼻が良く警戒心も強いため、こちらが気づく前に逃げてしまいます。
イリオモテヤマネコは基本的に地表で生活していますが、木の上にも登れますし、水に入って潜水もすることができるので、ただ見回しているだけでは見つけることはできません。また、イリオモテヤマネコの行動範囲は1~7平方kmにも及ぶので、その中でイリオモテヤマネコを見つけるのは至難の技です。
イリオモテヤマネコと出会うには?
『じゃあ、どうすればイリオモテヤマネコに会えるの?』と思ってしまうのも無理はありません。ここではイリオモテヤマネコと出会えるコツをお教えします。
まず、前述した通り、イリオモテヤマネコの行動範囲はとても広いので、闇雲に探し回ってもみつけることはかなり難しいです。広い範囲を探し回るよりも一箇所にとどまり、イリオモテヤマネコが通るのを待ちましょう。それでもイリオモテヤマネコを見られる確率はとても低いです。
イリオモテヤマネコは夜行性なので夜の方が出会える確率が高いため、ナイトツアーに参加するのも手です。ナイトツアーでは島に詳しいガイドさんが案内してくれるので、イリオモテヤマネコを目撃しやすい場所に連れて行ってもらえることもあります。また、イリオモテヤマネコについての豆知識を教えてくれるかも。
『頑張って探したけど見つからなかった…。でもイリオモテヤマネコに会いたい』という方には『西表島野生生物保護センター』をがおすすめです。上原港から車でおよそ35分の所にあり、イリオモテヤマネコをはじめとする西表島の生物や自然環境を保護するための施設です。
ここではイリオモテヤマネコをはじめ、怪我をした動物なども保護されています。また、博物館としての機能もあり、リュウキュウイノシシの剥製やイリオモテヤマネコの骨格などが展示されています。西表島野生生物保護センターは無料で入場できますが、開館時間は午前10時~午後4時までで、月曜日は定休日になっています。旅行計画を立てるときは注意しましょう。
⇒西表野生生物保護センターの詳細はこちら
イリオモテヤマネコの勉強をするなら
出典:やえやまなび
ここまでイリオモテヤマネコについて紹介してきましたが、イリオモテヤマネコについてもっと詳しく知りたい方は、先程紹介した西表島野生生物保護センターがおすすめ。ここでは生態の展示だけでなくそれぞれについての詳しい解説もされているので、イリオモテヤマネコについての知識を深めるにはもってこいの場所です。西表島野生生物保護センターには専門家がいるので、色々と聞いてみると展示の解説や図鑑には載っていない知識を得ることができるかも。
また、西表島野生生物保護センターに行く前にネットや図鑑を見て下調べをしておくと、さらに知識を深めることができますし、センターの専門家への質問もしやすくなりますよ。
西表島はイリオモテヤマネコだけじゃない!?
西表島といえばイリオモテヤマネコのイメージが強く、イリオモテヤマネコに会うことを目的に西表島に行かれる方も多いと思いますが、ここまで説明してきたようにイリオモテヤマネコに会うのはとてもハードルが高いです。
そこで、イリオモテヤマネコ以外の西表島の見どころを少し紹介します。
まずはマングローブ林。西表島は日本一のマングローブ生息地。まるでアマゾンに来たかのような雄大なジャングルは西表島の大自然と触れ合うには最高の場所です。イリオモテヤマネコ以外にも珍しい動植物を見ることができますよ。
次はサンゴ礁。西表島周辺はおよそ400種類のサンゴからなるサンゴ礁に囲まれており、シュノーケリングやダイビングではカラフルなサンゴ礁を見ることができます。また、ダイビングではウミガメやマンタと出会えることも。世界に2つしか無い、サンゴ礁だけでできた奇跡の島『バラス島』は西表島観光では必見のスポットです。
最後はナイトツアー。西表島ではナイトツアーが開催されており、夜のジャングルに入って夜にしか見られない動植物など見つけらたり、昼とは違う島の姿を見ることができます。また、西表島では日本でも有数の星空を見ることができます。流れ星もよく流れているので、イリオモテヤマネコと出会えるように流れ星にお願いしてみるのもいいかも。
おわり
いかがでしたか?イリオモテヤマネコについてお分かりいただけたでしょうか?イリオモテヤマネコに遭遇することは確率的には低いですが、ここで紹介したイリオモテヤマネコの特徴や、出会うためのコツを参考にしてイリオモテヤマネコを探してみてください。もし、イリオモテヤマネコに会えなくても、西表島はまだまだ見どころがたくさんあります。ぜひ、イリオモテヤマネコだけでなく、西表島全体を楽しんでくださいね。
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