沖縄県・八重山諸島の1つである石垣島は、広大なマングローブ川や美しい海をはじめとする手つかずの大自然が魅力的な島です。シュノーケリングやダイビングなどのアクティビティツアーが充実しているのはもちろんのこと、美しいビーチや絶景を楽しめる展望台などがあり、日本有数の観光地として人気を集めています。
そんな石垣島で、亜熱帯ならではの動物や植物と出会えるネイチャーウォッチングをしてみてはいかがですか?本州では決して出会えない、可愛らしくエキゾチックな動植物があなたを待っています。
石垣島とは?
石垣島は、沖縄県内では沖縄本島と西表島に次いで3番目に大きい離島です。人口は約4万9千人で、日本有数の観光地の一つです。
1年を通じて温厚な気温で、さらに周辺の海は透明度が高いことで知られており、サンゴ礁や海の生き物を求めて世界中からダイバーがやってきます。その他にも、ミシュランで三ツ星を獲得した川平湾やマングローブ川、青の洞窟などの有名な観光地が数多く存在しています。
石垣島で見られる生き物をご紹介!
石垣島の陸上で出会える生き物
ヤエヤマヒメボタル | ヤシガニ |
カンムリワシ | セマルハコガメ |
オオジョロウグモ | サキシマハブ |
オオゴマダラ | オオシママドボタル |
キノウエトカゲ | イリオモテヤマネコ |
石垣島は亜熱帯地域に属する離島のため、本土では見れないような珍しい生き物に出会えます。ここでは石垣島の陸上で見られる生き物をご紹介!
ヤエヤマヒメボタル
ヤエヤマヒメボタルは日本最小のホタルで、体長は2~4mmほどです。2月~5月にかけて、石垣島や西表島をはじめとする八重山諸島の島々で見ることができます。
ヤエヤマヒメボタルは数千匹にも上る大群を成して地面付近をふわふわと飛びながら発光する性質があります。その光景は、言葉にできないほどの美しさで、“光の絨毯”とも呼ばれます。
ヤエヤマヒメボタルは、日没後のほんのわずかな時間にしか発光している様子を見られないため、確実に見たい方はオプショナルツアーに参加し、現地のガイドの案内のもと、ジャングルに入ることをおすすめ致します。
ヤシガニ
ヤシガニは、名前の通りカニに似ていますが、実はヤドカリの仲間です。雄は雌より大きく体長は40cm、脚を広げると1m以上にもなります。大きな個体では4㎏以上に成長し、強靭な鋏を持つことが特徴です。
ヤシガニはオカヤドカリの一種で、絶滅危惧種に指定されているものの八重山諸島ではまだ見ることができます。湿度が高い場所を好む陸上生活に特化した甲殻類です。
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カンムリワシ
出典:おもしろ生物図鑑
日本では八重山諸島の石垣島と西表島にのみ生息しています。海外では主に東南アジアに生息が確認されています。
国の特別天然記念物で、八重山民謡の代表曲「鷲ぬ鳥節」にも歌われています。全長約55cmで、全身の羽毛は褐色で翼や腹面には白い斑点が入っています。後頭部に白い羽毛の混じる冠羽が生えることから「カンムリワシ」と呼ばれています。
セマルハコガメ
セマルハコガメは国指定の天然記念物で、石垣島や西表島などの八重山諸島の島々で分布が確認されています。最大甲長は約20cmで、背甲は上から見ると楕円形や卵形をしています。道路で見かけることもあります。
オオジョロウグモ
出典:ameba
オオジョロウグモは、日本最大のクモです。体長は5cmほどで、脚を伸ばすと約20cmと、大人の手のひらほどの大きさになります。網の大きさは直径1~2mにもなり、樹上や沢沿いの岩の上を這いまわり、昆虫やカエル、ときには水中へもぐってオタマジャクシや魚類までも捕食します。
サキシマハブ
八重山にしかいないヘビです。全長60-120センチメートル、頭胴長は50-100センチメートルで、体色は褐色から灰褐色です。小柄で毒性はハブより弱いですが、人の生活県内付近にも生息するため注意が必要です。ナイトツアーなどでもたまに見ることができます。
オオゴマダラ
日本最大の蝶で、石垣市の市蝶に選ばれています。その大きさ15㎝程あり、日本最大の蝶といわれています。羽は白地に黒い放射状の筋と斑点があり、ゆっくりと羽ばたきながらフワフワとゆったり滑空するような飛び方をします。西表島から水牛車を渡って行くことのできる由布島で金色の蛹(さなぎ)やオオゴマダラの成虫を見ることができます。
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オオシママドボタル
12月~1月(幼虫を入れると9月から)に観察できます。顔の部分が赤いのが特徴です。オオシママドボタルは幼虫でも光、同時期に草むらなどで地面が光っていたらこちらのホタルの可能性が高いです。
キノウエトカゲ
日本最大のトカゲで、体長40cmにまで成長します。昆虫のほか、トカゲやカエルなども餌にする貴重なトカゲです。マングローブ林の中に生息しています。西表島ではよく見ることできジャングルトレッキングツアー等で見られる生き物です。
イリオモテヤマネコ
出典:西表野生生物保護センター
石垣島ではないですが、イリオモテヤマネコは西表島の固有種で、国の特別天然記念物に指定されています。生息数は約100匹と推定されています。体重3~4kg、頭胴長50~60cmで耳の先端が丸いのが特徴です。警戒心が非常に強く、現地で毎日ツアーを行っているガイドでもめったに遭遇することはありません。夜行性のため、西表島の夜にごくまれに出会えることができるので、出会えたらラッキーですね。
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石垣島の海で出会える生き物
マンタ | ウミガメ |
クマノミ | ナンヨウマンタ |
サンゴ礁 |
石垣島の海は世界一と言われるほど世界中のダイバーに人気の海です。ダイビングではもちろんシュノーケリングでも石垣島の海に生息する生き物に出会えます。ここでは石垣島の海で人気の生き物をご紹介!
マンタ
マンタ(オニイトマキエイ)は、世界最大のエイの仲間です。大きいものでは横幅8m、体重3tに達します。北部の川平エリアにあるマンタスクランブルといわれるポイントは遭遇率も高いのでダイバーたちとっては聖地のようなスポットです。マンタスクランブルなど夏の時期のダイビング・シュノーケリングツアーなどで見ることができます。
ウミガメ
ウミガメは、熱帯・亜熱帯を中心に全世界の海洋に分布する亀です。四肢は上下に平たく、前足の方が長く大きいのが特徴です。石垣島では、シュノーケリングやダイビングでウミガメと一緒に泳ぐオプショナルツアーが開催されています。
クマノミ
ファイティングニモでおなじみのクマノミは、熱帯地域に生息する熱帯魚です。可愛らしい見た目で、シュノーケリングやダイビングの人気者です。最大で雄は10 cm、雌は15 cm程度まで成長し、背側が黒、腹側が橙黄色で、黒い部分は成長とともに拡大します。石垣島のシュノーケリングツアーではよく見かけます。
ナンヨウマンタ
エイの仲間では最大級となる種類。オニイトマキエイと別種。主に沖縄以南、インド太平洋の温・熱帯海域に生息し、小さなプランクトンを餌としています。頭にあるヒレ(頭鰭)をのばして口の中に餌を流し込むようにして餌を食べます。
サンゴ礁
珊瑚礁は、実は植物ではなく動物なのです。石垣島では400種類のサンゴ礁がみられるといわれており、テーブルサンゴやエダサンゴなど様々な形のサンゴを楽しむことができます。
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沖縄三高級大魚
沖縄の高級三大魚 | 簡単説明 |
ハマダイ | |
スジアラ | |
シロクラベラ |
石垣島には沖縄三大高級魚といわれる魚たちを比較的簡単に釣ることができます。ここでは三大高級魚をご紹介!
ハマダイ
真っ赤で全長1m前後になる高級魚です。体色は背の部分が赤く、腹側は赤味を帯びて白い。目が大きく、細長いのが特徴です。旬は秋から春にかけて。汁、煮る、焼く、揚げるなど、どのように料理してもおいしい魚です。
スジアラ(アカジンミーバイ)
体長1m前後になり、全体に赤く、赤褐色、もしくは青い小さな斑文が無数にあります。旬は秋から初夏で、おすすめの調理法は煮る(まーす煮)、汁(みそ汁、鍋、潮汁)、生食(刺身)、ソテー(ポアレ、ムニエル)、焼く(幽庵焼き、みそ漬け、塩焼き)、揚げる(唐揚げ)など。
シロクラベラ(マクブー)
体長1m前後で、黄色く、側扁(左右に平たい)です。白身でまったくクセがないので、比較的薄味の沖縄料理に相性の良い魚です。
石垣島で出会える亜熱帯植物
マングローブ | サキシマスオウノキ |
ニッパヤシ | モダマの木 |
サガリバナ |
石垣島の魅力は生き物だけでなく、亜熱帯植物も色鮮やかで見ていて楽しいです。ここでは石垣島で出会える亜熱帯植物をご紹介!
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マングローブ
マングローブは亜熱帯地域の河口汽水域の湿地に分布する植物の総称です。マングローブには様々な種類があり、違いを楽しむのもおすすめです。石垣島では、宮良川流域や名蔵アンパルがマングローブ地帯として有名です。
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サキシマスオウノキ
アオイ科(従来の分類ではアオギリ科)の常緑高木。日本では特によく板根を発達させる木として有名です。巨板状の根はばんこん(板根)といわれており、押してもびくともしないほど頑丈です。西表島には巨大板根がみられるので、ぜひ一度時間があれば見に行きましょう!
ニッパヤシ
ヤシ科の植物であり、熱帯から亜熱帯の干潟などの潮間帯に生育するマングローブ植物です。想像以上に大きな葉なのでジャングル気分をより一層味わえます。
モダマの木
アフリカからアジアまでの熱帯と亜熱帯のマングローブ林や海岸近くの常緑樹林に生えているつる性のマメ科常緑植物です。サヤの平均は長さ1m、幅10cmと言われ、とてもおおきな豆として知られています。蔦(つた)はとても頑丈なので、ブランコとして乗っても大丈夫な蔦もあります。
サガリバナ
見頃の季節は梅雨明けの初夏です。開花時間は日が落ちる頃で、夜明け頃には散ってしまう儚い花です。石垣島では5~7月頃に楽しむことができる幻の一夜花です。
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おわりに
今回は石垣島市周辺の生き物に焦点をあててご紹介しました。都会では絶対に出会えない最大級のクモ、マンタ、ヤシガニなど、一見の価値があります。
カヤックでマングローブの森を探検するツアーは、石垣島の定番アクティビティツアーとして、年中人気を集めています。シュノーケリングで色とりどりのサンゴ礁を見たり可愛いウミガメやマンタに癒してもらうのもおすすめです。是非、石垣島の未開の地でアドベンチャーを体験しに来てくださいね。
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