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宮古島ではマングローブなどの亜熱帯らしい豊かな自然にも触れ合うこともできるのです。宮古島は、美しい海に加え青々とした植物の生い茂る陸にもたくさんの魅力が詰まっています。
そもそもマングローブとは?
マングローブとは、海水と淡水の混じった汽水域と呼ばれる範囲に生息する植物の総称です。生息域は、熱帯や亜熱帯の遠浅や河口干潟で波が穏やかということが条件です。
宮古島では、オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギダマシなどを多く見ることができます。
宮古島のマングローブスポット
マングローブスポット | 簡単説明 |
島尻のマングローブ林 | 宮古島最大級のマングローブ原生林です。遊歩道もあるので散策しやすいです |
川満マングローブ | オヒルギやメヒルギを見るのに最高のスポットです |
宮古島のマングローブの群生地帯は、「島尻のマングローブ林」と「川満マングローブ」の2か所が有名です。どちらも大きなマングローブ林で多くのマングローブが生息しています。
天然記念物にも指定されており、宮古島の旅の思い出になるでしょう。是非、この2つのマングローブ林に行ってみてください。
島尻のマングローブ林
島尻のマングローブ林は、現地では海の森とも呼ばれ、不思議な生態系を楽しめる場所です。
島尻のマングローブ林を訪れる時間帯は、干潮時の2時間前後がおすすめです。
この時間であれば、マングローブ特有の特殊な植生や干潟の生物を観察することができます。
宮古島の思い出に残る、絶好の機会と言えるでしょう。
また、満潮時の風景も神秘的で、水から伸びるマングローブの姿は、日本ではなかなか見られない、不思議な生態と雄大さを感じさせてくれます。
マングローブ林の風景は、潮の満ち引きの時間によって大きく変化します。
その違いに驚くことでしょう。
潮の満ち引きにより、異なる表情を見せるヒルギ林を楽しめるので、ぜひ干潮時刻を調べてから訪れてみてください。
住所 | 沖縄県宮古島市平良島尻(MAPで見る) |
行き方 | 宮古空港から車で24分 |
マングローブポイント | 宮古島でマングローブ原生林を楽しむならまずはここがおすすめ。マングローブカヌーなどのツアーも開催されています |
⇒島尻のマングローブ林の詳細はこちら
川満マングローブ
川満マングローブは、サクッとドライブやツーリングなどでも手軽に寄ることのできるスポットです。このスポットのマングローブは、島尻のマングローブ林や八重山諸島の群生地と比べると、規模は非常に小さいものとなりますが、箱庭のように自分の庭を歩いているような感覚を味わうことができます。
マングローブ林の遊歩道をゆっくりと散歩をすることで、南国特有の自然とその暮らしを体感することができるでしょう。川満マングローブの遊歩道を歩いて深呼吸をしてみてください。とても自然に満ち溢れた綺麗な空気を自身の身体に取り込み、満たされ清められていくのが分かります。
川満マングローブへは、宮古島空港から国道390号線を下地地区方面に進みます。住宅地に隣接しており、観光バスも立ち寄る観光地ですが、看板や標識が一切ないので分かりにくく、見逃してしまいそうなところにあります。目印は信号の点滅で信号を越すと、すぐ右手に小さな駐車場があり、そこに車を駐車して奥の入江に向かうことで、川満マングローブに着くことができます。
住所 | 沖縄県宮古島市下地字川満(Google Mapを見る) |
行き方 | 宮古空港から車で約5分 |
マングローブポイント | マングローブももちろんですが、ミナミトビハゼやカニなども干潟にいるので、湿地帯に生息する生物観察にもおすすめです |
⇒川満マングローブの詳細はこちら
宮古島のマングローブの種類・特徴
マングローブの種類 | マングローブの特徴 |
オヒルギ | 膝を曲げたような形をした根っこが特徴的なマングローブの木 |
メヒルギ | 寒さに最も強い木で板のような根が特徴的なマングローブの木 |
ヤエヤマヒルギ | 白い花が特徴的なマングローブの木 |
ヒルギダマシ | ビーチにたまに自生しており、可愛らしいマングローブの木 |
宮古島には様々な種類のマングローブが自生しています。ここでは宮古島で見られるマングローブの種類と特徴をご紹介!
オヒルギ
オヒルギは特徴のあるヒルギです。この植物は赤い花をつけることからアカハナヒルギとも呼ばれ、根にも特徴を持っています。根が膝を曲げた時の形に似ていることから、膝根と呼ばれています。
絶滅危惧種にも指定されているため、ヒルギ林の多くは、国によって保護がされています。熱帯や亜熱帯の河口干潟や遠浅の波の穏やかな場所に多く生息しています。宮古島では、ヒルギ林群生地帯の川満マングローブでも見ることができます。
メヒルギ
出典:wikipedia
メヒルギは、マングローブの中でも準絶滅危惧種に指定されています。特徴は塩分や寒さにも強いというがあり、奄美大島以北でも植樹され生息している場所があります。
宮古島では7か所の生息地があり、島尻のマングローブ林と川満マングローブ林でも確認することができます。
ヤエヤマヒルギ
ヤエヤマヒルギの語源は、八重山諸島に多く生息していることから和名で「ヤエヤマヒルギ」と呼ばれることとなりました。このヒルギは、亜熱帯地方で平均気温22℃の場所が条件として、海側に生息することが確認されています。別名では白い花をつけることからシロハナヒルギとも呼ばれている種です。この種は、今のところは絶滅危惧種と指定は受けていません。
宮古島には8か所の生息地があり、島尻のマングローブ林と川満マングローブでも確認ができます。
ヒルギダマシ
ヒルギダマシとは厳密にいうとヒルギの種ではありませんが、生息場所や生育方法そして群生の拡大方法がヒルギと同じで、形状などの特徴もヒルギと似ているため、ヒルギダマシと呼ばれています。
宮古島には4か所群生地があり、川満マングローブや島尻のマングローブ林でも確認することができます。
マングローブ林に入るときの服装
宮古島では、マングローブ林に入る時は、カヌーやSUPなどのツアーに参加することをおすすめします。
カヌーはほとんど転覆することがないため、SUPに比べて濡れにくいですが、ひざ下までは濡れても良い恰好でご参加されるのがおすすめです。SUPは、初心者の方であれば慣れるまでに転覆してしまうこともあるので、水着の上にTシャツやラッシュガードのような恰好が良いでしょう。
また、スマートフォンやデジカメなどの電子機器は、防水の対策をとって持ち込みましょう。
宮古島で楽しめるマングローブツアー
マングローブカヤック
宮古島最大のマングローブ群生地の島尻のマングローブ林をカヌーで進むことのできるツアーです。島尻のマングローブ林は、宮古島に生息する全種類のマングローブを見ることのできる数少ないスポットで、とても貴重なエリアです。
カヌーで進みながら、マングローブに住む生物や野鳥などの生態を観察して楽しみましょう。最初に、カヌーのレクチャーを受けることができ、マングローブの群生している川は、海に比べて波の影響をほとんど受けることがないため、小さなお子様と一緒でも危険が少なく、十分に楽しめるでしょう。
干潮時に干潟に降りて亜熱帯植物や生き物の観察、マングローブの生き物の生態を観察することができて、安全に楽しむことができます。所要時間は2時間程度なので、気軽に参加することができますね。
マングローブSUP
島尻のマングローブ林をSUPで進み、マングローブの生態を観察し、貴重な体験ができるプランです。島尻のマングローブ林では、宮古島に群生する全てのマングローブを見ることができます。マングローブの形状や花の違いなどの生態を学べることでしょう。植物が好きな方や自由研究にはベストのスポットです。
このツアーは一年中開催されており、四季折々のマングローブを観察することができます。SUPツアーで使用するボードは分厚く安定性があり、安全であるため、お子様連れのファミリーにもおすすめです。宮古島の大自然に囲まれて、心に残る思い出となることでしょう。
おわりに
マングローブのほとんどは、沖縄でしか見ることのできない植物です。
宮古島を訪れた際には、是非マングローブの生態系を観察してみてくださいね。新たな発見や自然界の営みを感じる良い機会になるはずです。ツアーに参加して、自然に肌でふれて、貴重な思い出を作ってみましょう。
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