出典:4travel
人頭税石(ふばかり石)の概要
「人頭税」をご存知でしょうか?「人頭税」とは、宮古、八重山地方特有の歴史が背景にあります。
江戸時代、宮古・八重山地方は直接的には、江戸幕府の支配下にありませんでした。琉球王朝が宮古・八重山地方を管轄していたのです。
そのため、幕府や薩摩藩に厳しい税を課せられていた琉球王朝が自分たちが少しでも楽できるようにと、独自に定めた人頭税というものを宮古・八重山地方の人々に課していたのです。
人頭税とは、男、女、子ども、高齢者にかかわらず、一定の身長に達すれば重い税を琉球王朝に収めるというものでした。
男たちは米、女たちは、布や帯など差し出さなければならず、当時とても苦労して作っていたと言われています。こうしたこともあり、子どもを増やしたり、子どもが成長することを恐れていた人々も多くいました。
そして江戸幕府が崩壊してもなお、人頭税は残り続け、宮古・八重山地方の人々を苦しめ続けました。
そしてついに、宮古・八重山地方で廃止の運動が高まり、1903年(明治33年)にようやく廃止されました。
それまで、長い歴史の間、苦しめられてきた税制でした。
この「人頭税石」とは、石の柱ですが、この石柱の高さに身長が達すると、男性は粟などを納税、女性は上布の納税など厳しい税金がありました。
途中から15歳~50歳までという年齢に変わりました。
人頭税石(ふばかり石)の楽しみ方
宮古空港から車で約25分のところにあります。宮古・八重山地方の歴史の中で、絶対に外せない「人頭税」。
この苦しい税にまつわる多くの悲しい歴史的事実があることもまた知ることができるスポットです。一度訪れてみてください。
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人頭税石の(ふばかり石)の基本情報
名称 | 人頭税石(ふばかり石) |
所在地 | 沖縄県宮古島市平良字荷川取(MAPで見る) |
アクセス | 平良港から徒歩で8分 |
駐車場 | なし |
食事(周辺) | なし |
トイレ | あり |
現地スタッフのおすすめコメント
この石柱の高さは143cm。海沿いの道のわきに、ポツンと立っています。看板の説明を読んでみましょう。こどもの身長がこの岩の高さを超えたら課税対象に!そんな制度があったなんて驚いてしまいます。島民を苦しめた歴史を知るのに重要な遺産ですね。
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