日本で最も南側に位置する沖縄は、亜熱帯地域に属する温暖な気候を楽しめる人気観光スポットです。夏はもちろんのこと、冬であっても比較的暖かく過ごすことができるため、年中南国気分を味わうことができるでしょう。特に沖縄北部にあるやんばるエリアは、世界自然遺産登録候補地に指定されるほど手つかずのマングローブ原生林に覆われております。
沖縄の北部では、エメラルドグリーン海とは一味違った沖縄らしさを味わうことができるでしょう。マングローブが自生している場所へと訪れれば、手軽に本格的なジャングルが楽しむことができます。海のイメージが強い沖縄だからこそ、マングローブ林へと訪れれば、沖縄旅行の楽しみ方が増してきますね。是非、ここを一読して、沖縄の美しいマングローブを楽しみたいですね。
マングローブとは？
マングローブは、「汽水域」と呼ばれる海水と淡水が混ざった場所に生息する植物です。よく、干潟などでもマングローブを見ることができますが、川から流れてきた淡水が海と混ざり合う地域で見ることができます。世界では、約100種類ものマングローブが観察されており、その中でも日本では種子島より南側で生息し、主に見られるのはメヒルギやヤエヤマヒルギといった4種類です。マングローブは、主に泥水に生息しているため、普通の木の構造をしていると、酸素を取り込むことが難しいのが特徴です。
そのため、呼吸根と呼ばれる逆V字型の根を地表から生やすことで、うまく酸素を取り入れながら生息しているのです。特に沖縄では、このマングローブが群生林として生い茂っているため、まるでジャングルを見ているような美しい光景を楽しむことができることでしょう。
また、マングローブクルーズをしていくと到着地点には滝があったりと楽しめます。
沖縄のマングローブの魅力
ジャングルの探検気分を味わうことができる
沖縄に分布するマングローブ林は、群生地としてまとまって生えています。そのため、マングローブ湿地帯へと行くと、周囲をぐるっとマングローブに囲まれ、まるでジャングルを探検しているような気分に浸れます。
ジャングルといえば、アマゾンのような場所に行かないといけないと思われがちですが、一面緑の木々に囲まれたマングローブ群生地は、沖縄の各地で見られます。そのため、沖縄でこのような光景を楽しめるのは嬉しいですよね。マングローブの木々からは、マイナスイオンも発生しており、緑に囲まれることで、日常のストレスからも開放されることでしょう。
雨の日も冬の時期も快適に過ごせて南国気分を感じられる
マングローブ林の生えている場所は、汽水域と呼ばれる海水と淡水が混ざる場所です。ここでは、沖縄の暖かい気候によって川や湖の水が蒸発し、常に湿度の高い気候を楽しむことができます。暑い日もありますが、沖縄は小さな島なので風が吹いていることが多く、マングローブの木陰で風に当たって涼しく過ごせることでしょう。
さらに亜熱帯性の気候なので、天候が変わりやすいのも特徴です。急に雨が降り出したとしても、折り重なるように自生するマングローブたちが雨足を緩めてくれるでしょう。旅行では、雨が降ると計画が台無しになると心配しがちですよね。しかしマングローブ林に足を運ぶということであれば、雨が降っても天然のアーケードで雨を和らげてくれるため安心ですね。また、温暖な気候なので冬の時期でも寒さを気にせずマングローブカヌー等を楽しめるのもいいですね。
マングローブ地特有の生物や植物に出会える
沖縄は、日本で唯一の亜熱帯地域のため、沖縄でしか観察できない生物も多く存在します。中には、そのような生物を一目見ようと沖縄へと足を運ぶ人もいるほどです。そして、マングローブ林でもここでしか見ることができない動植物が観察できます。マングローブの中へ行くと、カニなどの生き物が出てくることがあります。オキナワハクセンシオマネキをはじめとしたカニやエビなどの甲殻類が、いつの間にか目の前にいたなんてこともあるでしょう。
また、汽水域ならではの生物も観察することができます。ミナミクロダイが代表的ですが、浅めのマングローブの水面に泳ぐ姿が特徴的。また、木々に止まるカワセミやアオサギといった鳥類も楽しむことができ、バードウォッチングも人気なので、様々な生物を一目見てみましょう。
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沖縄のマングローブでの基本情報
沖縄のマングローブでの服装
マングローブでは基本的に上半身は濡れることは少ないですが、下半身は濡れることが多いです。そのため、撥水性の良い服装がおすすめです。上はラッシュガード、下はハーフパンツの下にレギンスやトレンカなどがおすすめです。
沖縄のマングローブの年齢制限
沖縄のマングローブツアーではカヌーやSUP・トレッキングツアーなどがあります。また、マングローブは流れが緩やかなため、年齢もご年配の方から赤ちゃんや2.3歳の幼児をお連れのご家族でも楽しめるツアーもあります。
沖縄本島のマングローブスポット
沖縄本島・億首川（おくくびがわ）エリア
沖縄の中部にある金武町の億首川は、沖縄県内でもマングローブの生えるエリアとして有名です。金武町に流れる川の周辺には、マングローブ林が生い茂っており、水面をカヤックで移動する観光客が多く見られます。川に生えるマングローブを避けながら漕いで行くことができるので、楽しく漕ぎ進めることができるのがポイントです。
特に億首川は、水の流れもあまりなく穏やかな雰囲気。カヤックを漕ぐのを止めれば、ゆったりとした時間が過ごせることでしょう。マングローブが生えてない場所でも、周りのマングローブの枝が伸びて、葉っぱが屋根のようになり、神秘的な空間で南国気分を味わえますね。是非、おすすめのスポットといえます。
沖縄本島・比謝川（ひじゃがわ）エリア
比謝川は、沖縄中部に位置するマングローブ林の生い茂るスポットです。沖縄は、那覇空港のある南側から北上すればするほど、緑が多く見えます。しかし、比較的近くで緑を楽しめるスポットとして、手軽に訪れることができるのが、この比謝川なのです。
比謝川は沖縄本島の中では、最も広い流域面積を持っていて、ここから見える広大なマングローブ林も、大自然を感じて楽しめるのです。億首川ほどマングローブが密に生えているわけではなく、川の両脇に生い茂っているため、カヤックを漕ぎながら左右を見渡して、マングローブや生息する動植物を観察するのがおすすめです。
沖縄本島・慶佐次川（げさしがわ）エリア
慶佐次川は、沖縄北部に位置する川です。マングローブ林が生い茂っており、マングローブカヌーの人気スポットとして有名です。本島の東海岸には慶佐次湾があり東村ふれあいヒルギ公園など、駐車場から遊歩道まで公園の施設が充実しています。近くには展望台もあり、マングローブの生い茂っている慶佐次川を少し高い場所から一望することもできるでしょう。
マングローブクルーズだけでなく、ヒルギ林が公園内にもあるので、一度に多くの大自然を体験することができます。海、森、川、様々なバリエーションの自然を一度に楽しみたいなら、是非、慶佐次川へと訪れてみることをおすすめします。
沖縄本島のマングローブツアー
【沖縄本島・金武町】ジャングル探検！億首川のマングローブカヤック（ok-016）
沖縄中部、金武町に位置する億首川の美しいマングローブ林で、カヤックを楽しめるアクティビティです。ツアーに必要なカヤックボートやパドル、ライフジャケットなどは、すべてレンタルできるので、手ぶらでサクッと参加できるのが嬉しいポイントです。さらに、カヤックをする上で心配してしまう転覆も、中の空洞が広い構造になっているので、安定性があって、転覆する心配もなく、安心して楽しめます。
ガイドが丁寧にパドルの漕ぎ方からレクチャーをしてくれて、2人1組で同じ景色を楽しむことができるので、とても人気です。お子さん連れファミリーでも、お子さんと一緒に1台のカヌーでマングローブ林を眺めながら移動できるので、大切な思い出になることでしょう。
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まとめ
沖縄は、海でのんびりと南国気分を味わって旅行を楽しむイメージが強いですが、実はマングローブも見どころの一つです。国内で楽しむことができるジャングルのような一帯で、生い茂る緑の光景は、日頃のストレスからも遠ざけてくれることでしょう。マングローブは満潮・干潮の潮位によっても全く風景が違うのも魅力です。
特にマングローブ林ではツアーに参加して、カヤックを体験するのが人気です。ハイシーズンでは、予約が取れないほどの人気なので、是非、早めに予約をしておきたいですね。
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